今の大学の授業が難しいと考えられる理由

考えられる理由 その2

GPA制度の導入 《GPA制度とは》

日本の各大学が、国際的な学業成績評価方法であるGPA(Grade Point Average)を導入し始めています。大学としては、学生の学習意欲の向上につながることを期待しての導入ですが、学力が低い学生、モチベーションが不足している学生、入学後良いスタートを切れなかった学生、体育会等クラブ活動等で学業以外が多忙な学生にとっては、導入後は間違いなく単位取得、進級、卒業が難しくなる方向に向かっています。

特に具体的な弊害としては、近年学力の低下が著しく、英文を扱った講義ができない・基本的な理論の指導にしても、基礎中の基礎から教えなければならず、本題の理論の指導まで到達できない等の問題点が生じています。

考えられる理由 その3

講義評価・授業評価制度の導入 《講義評価・授業評価制度とは》

授業の充実改善を目的として、学生による講義評価・授業評価が大学で行われます。これは、大学で行われるすべての授業を対象として、アンケート等の調査を実施するもので、各大学はその結果の公表を含めて義務づけられています。

ですから、大学の教授、教授、助教授、講師等の教員の授業が改善されるという側面と、講義評価・授業評価制度は授業に対する取り組みが意欲的な学生中心に制度が動いていきますので、授業に対する取り組みがうまくいっていない学生、授業に対する取り組みが希薄な学生にとっては、その結果として授業の難度化の可能性が考えられ、数年前では問題にならなかったケースで、授業について行けない事態の発生が今後予想されています。

その他 さらなる大学を取り巻く環境の変化

  • 国立大学法人化、私立学校法の改正(予定)
  • 大学院における高度専門職業人の養成
  • 第三者評価による競争原理の導入
  • 自己変革、自己改革の動き
  • 国際競争に足る人材育成の要請
  • 産業界からの即戦力の要請
  • 法人運営の効率性
  • 透明性向上の要請
  • 人口減少期の到来
  • 増え続ける学校数

 


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