今の大学の授業が難しいと考えられる理由

今の大学の授業が難しいと考えられる理由を列記しました。

考えられる理由 その1

学力の低下 新学習指導要領世代 言葉の解説へ
「ゆとり教育」の弊害

何年も前から学力低下の問題が各方面で叫ばれていますが、小学校、中学校、高等学校と大幅に学習内容を減じた「新学習指導要領」で学んできだ世代がいよいよ大学生になります。

そのため大学の指導の現場では学生の学力低下がさらに深刻化するのではないかと懸念されており、大学で基礎学力をつける講義を行い(数学や物理など理数系科目では、高校の補習の色合いが強い授業をすでに導入しているところも見られます。)、専門課程の空洞化の進行に対する対策が現実問題として求められていますが、大学によっては、対策が後手に回っているようです。

尚、今の大学生が授業について行けない理由の一つである学力低下のショックな現状を後述しました。

「ゆとり教育」の弊害(の一例)

東大の合格者数に異変。名門は凋落、中高一貫校は躍進の理由。

2009年春、例年のとおり発表になった東京大学の高校別合格者数に異変が起きました。それは、東京の荒川区にある東大受験の超名門が大きく合格者を減らしてしまったのです。片や同じ名門の私立中高一貫校の中には順調に合格者数を伸ばした学校もありますので、減らしてしまった原因の一端はこの高校に何らかの原因があると思われるのです。そして、その原因の背景に「ゆとり教育」の弊害を疑わせるものがありました。

トップ高校の座がぐらつき始めた原因

30年近く連続で東大合格者数トップを維持しているこの高校のトップの座がぐらつき始めた原因の一つとして「ゆとり教育」世代の高校入学にあるのではないかと業界関係者のあいた間では語られています。では何故「ゆとり教育」世代の高校入学が東大の合格者を大きく減らしたと言うのでしょうか。このことに関して、この高校と同様に他の高校でも同様の現象が起きていることに着目すると説明ができるのではないかと思います。2009年春の東大合格者を調べてみるとこの高校と同じように東大合格者数の上位に入っている常連高校で2ケタも減らしいてる学校が何校か見つかります。さらにそれらの高校の共通点を見てみるとある事実が分かります。

それは高校からも生徒を受け入れている(高校受験のできる)学校なのです。(主に公立中学からの高校への入学者がある高校です)

そして、その反対に同じ中高一貫校でも中学受験でしか入れない(高校受験のできない)高校では、逆に東大合格者を増やしており、中には2ケタ台の合格者を増やした学校も複数あるという事実があります。

導き出せる事実

これらのことを勘案すると次の事実が導き出せます。つまり、東大合格者の減少は、これらの高校に進学する公立中学校のトップ生徒たちの学力が旧課程の生徒と比べて低下しているとことの証左ではないかということです。

この高校も含めて、常連の高校への受験において、模試の予想偏差値は最高峰の偏差値であることには近年もあまり変化は起きていません。つまり高校受験生の中において、これらの高校への難易度に変化は見られないということは高校の入学者全体の中での位置づけは変わっていないのです。鑑みると、高校受験における偏差値が求められる母集団が変わった(母集団の学力が下がった)と考えると理解が容易になります。そして、中学受験における母集団と高校受験における母集団の学力の差が開いている事実が浮かび上がるのです。

問題点

そしてなによりも問題なのは、このトップ校の強い教育力をもってしても「ゆとり教育」で失われた学力を高校の3年間で、中学入学の一貫校生と同様の学力をつけることができないという現実にたどり着いてしまうことです。

そして、できないということは、それだけ埋められない格差が大きく開いていると言えるということでもあります。

以前からの指摘

以前から高校関係者の間では、ゆとり教育世代の高校から入学した生徒たちの学力低下は水面下で問題になっていました。中学からみっちり鍛えられている生徒と、中学での勉強が不充分なまま高校に入った生徒とのその学力差は大きくなっています。

また、この事実の重さに近年、高校からの募集を停止し中学を開校したり、中学からの募集を増やしたりする学校は確実に増える傾向にあります。近年の少子化傾向での経営的な側面もあると思いますが、高校からの入学者の学力低下に関する「対応」という側面がより強いのではないかと考えられます。

社会問題としての認識

以上のことから、大学生の学力の低下という問題にとどまらず、ゆとり教育世代の学力の向上が社会全体における一つの問題とし認識される方向にいくと思われます。

今の大学生が授業について行けない理由の一つである学力低下のショックな現状

教育課程が改訂されるごとにその内容が削減され、生徒の学力が著しく低下しているのではないかという議論が、折に触れて目につくようになってきました。文部科学省でも客観的なデータ取得のため、2001年度より10万人規模の小中高生を対象とした本格的な調査に乗り出しています。

大学現場の悲鳴

ある大学の先生は、学力の低下は問題で、最近入学した学生に高校での教科の履修状況を確認したところ、「あれもやっていない、これもやってない」と言い出す学生がいたのにびっくりしたとのこと。それで、彼らは一体何を分かっていて何を分かっていないのか調べるために、高校での新課程(ゆとり教育)の教科書を一通り調べてみました。そしてまたびっくりするとともにあまりの状況にあきれ、また妙に得心してしまったとのこと。そしてこのままでは講義が成り立たない現実を実感し、高校の範囲を見据えながらの講義のレジメを作る必要に迫られました。
教科の一部をやってないというだけではなく、全くやっていませんという学生が何割か居ることにがく然としたとのこと。これでは、もちろん専門教科の講義が成り立たないのは目に見えている。 と言っています。

高校での新課程における教科・単元等の削減だけでなく、大学入試を始めとして入試の科目をも減らした結果として、どうも日本の大学生の学力は必要最低限の基準を割り込んでしまったようです。

国際教育到達度評価

さらに、「国際教育到達度評価学会」(IEA、本部アムステルダム)が実施した学力調査の結果が過日発表されました。その内容は、2教科の勉強が「楽しい」と答えた子どもは、前回に続き世界最低レベル。「学力低下、理科も深刻、中2が6位、小4は3位に」前回に続き世界最低レベル。なんともショッキングな内容で、日本の将来を考えると心身共に震撼させられます。

しかも、テストに合わせて実施したアンケートで、理数の勉強がとても楽しいと答えた小中学生はいずれも全体でワースト2?4位でした。学校外の過ごし方では、中学生の「宿題をする」が参加国中で最短、「テレビやビデオを見る」は参加国中で最長です。

経済協力開発機構(OECD)の調査

このことに関して、経済協力開発機構(OECD)の調査でも学力低下が明らかになり、文部科学省では「平均得点が下がったという事実を厳粛に受け止め、実効ある対策を採りたい」としている。 本当にこれで大丈夫だと思われますか?

昨今新聞等を踊った見出し
参考までに、他にも昨今新聞等を踊った見出しとして次のように枚挙にいとまがない昨今です。
「日本の15歳 学力ダウン」
「最低限の学力基準を明示」「小中生対象に『東京ミニマム』都教委」
「よみがえれ知力」
「県教委06年度県立高入試分析 数学、大幅低下46・7点 『数式化する力不足』」
「再び 教育を問う」
「学力格差 公教育の活性化が急務だ」
「学力低下問題」
「<全国学力テスト>疑問や意見が続出 文科省の説明会で」
「ゆとり教育見直し 現場の声 忘れてないか」

高校教師のあるアンケートから

そして、高校の先生方へのあるアンケートでは「教科における生徒の学力低下を感じますか?」という質問に対して9割近くの先生が「感じる」という回答を寄せました。特に数学でその比率が高く、実にほぼ全員の先生が学力低下を感じているという深刻な結果になっています。

具体的に学力低下を感じる分野とその原因

英語や国語では語彙力の低下を指摘する先生が多く、数学では現行課程のカリキュラムが問題であるとの指摘と生徒の計算力不足が学力の低下の要因であると多くの先生が挙げられています。

また、理科では、自然現象そのものに触れる体験の不足・欠落と自然現象そのものに対する興味・関心への希薄化・欠如が指摘され、社会では、最近の社会的な事件・事象や社会的な構造・仕組みに対するその存在意義や因果関係に関心を示さず、考察考慮することがなくなっていることが問題とされています。

「根気良く学習する姿勢に欠ける」

生徒の気質に関して一言で言うと現在の高校生は「根気良く学習する姿勢に欠ける」という状況で、従来に比べ意欲、粘り強さ、好奇心、論理的な思考、落ち着きがなくなってきているなど、生徒の気質の変化を学力低下の一つの原因として指摘する声も多数あり、生徒の生活スタイル、学習スタイルは大きく変化し、従来の常識が通用しなくなってきていることも多数の先生が問題認識されています。

「中位・中上位層での学力低下は一番大きく深刻な状況」

高校生における学力の現状分析では、一般的な傾向 として、「中位・中上位層での学力低下は一番大きく深刻な状況にある」

教育現場では全体的に学力は間違いなく下がっています。教育の指導過程の変化だけではなく、少子化等による影響のせいか、生徒の気質が間違いなく変化しており、それらの変化が学習の質や量に大きな影響を及ぼしていることが推察されます。

上位層では

そして、学力低下の傾向として、学力の成績の上位層では比較的学力低下の度合いは少なく、むしろ学力が上がっている分野単元もあります。

中位・中上位層では

その一方、成績の中位・中上位層での学力低下は一番大きく深刻な状況にあります。

下位層では

また、成績の下位層で数年前からすでに大きく下がっており、学力低下が現在は織り込み済みの状態にあり、最近はあまり下がっていないと考えられます。

上位と下位との二極分化

いずれにせよ、学力レベル別に見た場合には、上位と下位との二極分化が起こっており、その差は大きく開きつつあると言えます。

教科別の傾向では

教科別の傾向では、英語・国語などの語学系教科の学力は横ばいかやや低下傾向だが、数学・物理など理数系教科での学力は大きく低下しています。

このように見てくると、教育課程の改訂に伴う内容の変化に伴って、「学力」が下がることは当然の帰結であると言えます。

学力低下に対するウェルズからのメッセージはだからこそ大学生への家庭教師をお薦めするのです。

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